超能力美小女
妖獣ハンター 魔衣
小学3年の時夢の中で不思議な男が現れ
不思議な男(魔衣!お前は私の子孫だ これから毎晩力の 修行をするのだ)
と言われた。
その後、毎晩その男と夢の中で修行を積み重ねる。
約半年ぐらい過ぎた時男が
不思議な男(魔衣お前は全てを習得した。)
不思議な男(これからは正義のために今、世界中に広がっている闇世界の妖獣を倒しこの世界を守るのだ!)
と。
魔衣(夢の中で貴方はいったい誰なの?)
と訊ねた。
不思議な男(私はお前の遠い祖先に成るDousn)
と 言う者じゃ。
不思議な男(魔衣戦ってこの邪悪な世界を 救うのじゃ、よいな!)
夢はここで終わり、
魔衣に不思議なフォース(パワー)が現れる様になり、
妖獣との壮絶な 闘いが始まる!
魔衣を指導する カラスのシバ
300年以上この世に生き続けるカラス界の長老。
カラス独自の鳥能力で 妖獣ハンター魔衣を助ながら指導していく。
透明妖獣 ミゴ
妖獣界の下層に住み 妖獣の手先と成って 働いていたが
魔依とめぐり合い 心を入れ替え カラスの シバと共に
妖獣と戦っていく。 必要な時は 透明に成る事が出来る。
今から4500年ほど前、
闇世界の 住人妖獣が人間界に
攻めいったことから壮絶な人間対妖獣の 闘いが始まったのであるが
圧倒なパワーで人間を支配してきた妖獣の前に一人の
人間が現れたそれがDousnと 言われた男。
Dousnはその 驚異の超能力と奇跡のブレードで
妖獣達を封印し妖獣界の扉を閉じた。
しかし、Dousnの 死後4300年
近年になって封印が長年の風化に より消滅。
妖獣が再びこの人間界を支配しようと現れ始めたのである!
妖獣界闇のバイブルには
近未来、我々妖獣にとって最大の敵が現れるだろう。
と予言されている。
その最大の敵はDousnの 血筋を 引く 妖獣ハンターと記されていた。
第一話 妖獣 ガランバ vs 妖獣ハンター魔衣
月曜日。通勤ラッシュの地下鉄富田駅構内
サラリーマンやOLが足早く出口に 向かう中一人の中年男が
3人の男達に囲まれて逮捕されて行くところで あった。
この男特殊法人の田口孝三郎(47歳)かねてより道路公団に
関する汚職容疑で警察にマークされて いたのである。
男達に囲まれ階段を 下りる途中、突然田口容疑者が、
田口「腕が~痛い~」 大きな声で叫んだ。刑事がひるんだスキに
上り電車に飛び込んだ。ドスン 「ギャー」
鈍い音と共に車輪の 下敷きで息絶えた。
捜査員たちも一瞬絶句、呆然とするばかり。
夕方6時のニュースで、田口容疑者の事件を報道していた。
魔衣「ただいま~!」
母「あ~お帰り!早かったのね!」
母「今ね、特殊法人のあの人が地下鉄の 駅で大変な事になったのよ」
母の言葉にTVを見た魔衣は
魔衣「汚職で大金を懐に入れた人でしょ?」
母「こうゆう人がいるから、正直者が バカを見るのよ。ホントに政府は
シッカリしてもらいたいわ!」
魔衣「食事の用意が出来るまで勉強するから」
二階の自分の部屋に戻った魔衣は部屋の
TVを付けベットに腰掛け、フーと 大きなため息を漏らした。
魔衣(どう考えても田口容疑者のTVに映った顔が変な動物に見えたけどな~
様子がおかしい何か変だな~)
と思いながら、軽い寝息を立て、やがて深い眠りに 落ちていった。
やがて一週間が 過ぎた頃、
北陸金沢で一家五人惨殺事件が発生、
大きくマスコミに報道されていた。
魔衣の学校でも この事件は話題になっていた。殺された子供が同じ高校生でもあり
魔衣を始め、皆怒りに燃え ていた。
魔衣の一番の親友 由美が
由美「ね!犯人どんな奴だと思う?」
魔衣「う~ん。若い男の様が気がする」「どうせ又捕まらないわよ!」
確かにこの所警察の凶悪犯罪の検挙率が 落ちている事も事実である。
由美「明日パラコでも行かない?」
魔衣「行こうか!久しぶりに買い物気分で?」
由美「若い時は二度無いもんね?アハハハ」
名古屋 パラコ若い女の子の人気アイテムが揃う。
由美「これこれ、今年の流行のだよ!」
衣「いいな~でも高いね!」
「高校生の小遣いではとても無理、無理!」 ビルの中を由美と歩いていた時、
前方から若い男女が店から出てきた。
由美は 「いいな~男付きで! あ~どこかにいい男いないかな~」
魔衣「え~ 私は まだ、男はいらない~」
由美「魔衣はいいわよ。可愛いからモテるもん!」
魔衣「そんな事ないよ~ へへへ」
由美の言葉に 内心喜ぶ魔衣
全前から 若い男女が 手をつなぎながら 歩いてきた。
若い男女とすれ違った瞬間、魔衣の心の中で金沢一家五人殺しの場面が
映画の スローモーションの様に再生された。
ナイフを持った男が次々に刺し殺していく・・・・
魔衣(あいつが犯人だ)
振り返ると男女は下りの エスカレーターに乗るところだった。
魔衣は素早く、印を結び近くを 飛んでいたカラスにこの男女の行き先を
監視して自分に知らせてくれる様に 頼んだのであった。
由美「どうしたの変な顔をして?」
魔衣「チョット頭が痛いんだ。さ~帰ろうか?」
由美「私はもう少し遊んでいくわ」
魔衣「じゃー明日学校で。バイバイ」
魔衣が自宅近くに帰って時、上空から
カラス「魔衣聞こえるか?」
魔衣「誰?私を呼ぶのは?」
カラス「さっき頼まれたカラスさ」
魔衣の頼みで男女を付けていたカラスが 近くの屋根から魔衣に声を掛けたのである。
魔衣「あ!さっきのカラス 有難う分ったの?」
カラス「ああ!もちろんさ」
魔衣「二人は何処にいるの?」
カラス「まー、 慌てるなよ」
カラスは、男女が岐阜のホテルに入っていった事を伝え
カラス「魔衣、女に気をつけた方がいいぞ!」
魔衣「どうして?男じゃないの」
カラス「お前TVで田口容疑者が、自殺した事は 知っているな?」
魔衣「うん」
カラス「あの男も女に取りつかれ、あんな最後に なったのさ!」
魔衣「ふーん、なるほど 男でなく 犯人は女?」
カラス「あの女は妖獣ガランバと言うのさ!」
魔衣「妖獣って?」
カラス「お前は子供だから知らないのも無理は 無いがガランバは人間に取り憑いて、悪事を働く妖獣だ」
魔衣「そんな変なモノがいるの?」
カラス「あいつが男に取り憑いて、五人を殺させた 間違いない。」
魔衣「分ったわ!」
カラス「まて、まて。確かにお前は、普通の女の子と違い力(パワー)を感じるが!」
魔衣「こうしてカラスと話しているから、そりゃ~違うわね!ふふふ」
カラス「そうだな!ワハハハ」
カラス「しかし、妖獣の事は本当に知らないのか?」
魔衣「うん。でも闇の住人から、この日本を守る様にある人から頼まれているから」
カラス「ヤツと戦うのは子供のお前には、 無理な様な気がするが?」
魔衣「そんなの戦ってみないと分らないじゃん・・・」
カラス「ワハハハ、困った娘だ!ではワシが 一緒に・ついて行こうか・・」
夜中の2時頃、目を覚ますと窓の向こうに カラスが来ていた。
カラス「魔衣、本当に行くのか?」
魔衣「もちろんよ。あんな奴ゆるせないからね!」
カラス「分った、分った。 ところで どうやって行く?」
魔衣「カラスのあんたは出来ないだろうけど テレポートで行くわ!」(瞬間移動)
カラス「ほう!テレポーテ-ションが出来るのか?」
魔衣「もちよ!まぁカラスじゃ無理ね?」
カラス「フフフ ワシも馬鹿にした者ではないぞ!テレポートぐらい朝飯前だぞ」
魔衣はビックリして
魔衣「え!ただのカラスじゃないの?信じられな~い」
カラス「ワシは300年もこの世界にいるのだ お前よりは、何でも知っているさ」
魔衣「うそー、魔衣について来れるの?」
カラス「ああ、何時でもテレポOKだ!」
魔衣「じゃー行くよ」
その瞬間テレポートが始まり、魔衣の体が
細かい粒子に、さらに小さな原子へと 変化し、やがてその場から消滅した。
ブーン辺りの空気が震えた時、フーッと魔衣の体が現れた。
魔衣「ここの ホテルかー」
カラス「そうだ!あの部屋だ」 いつのまにかカラスも来ていた。
魔衣「やるじゃん、カラス!]
カラス「まて、まて。ワシは シバと言う名前が有るぞ」
魔衣「シバカラス、変な名前。アハハ!」
思わす笑ってしまった魔衣。
シバ「ばかもん。シバじゃ!」
魔衣「ごめん そんなに怒らないでよ。分ったから」
その時、ホテルの部屋窓が開き女の姿が見えた。
シバ「あれが、妖獣ガランバだ!」
魔衣「あれか・・・」
魔衣たちが話していた時、窓から女が飛び降りて来た。
身構える魔衣とカラスのシバ 地獄の底から湧き出る様な声で
ガランバ「遅かったじゃないか ふふふ パルコですれ違った時からこうなると 分っていたんだよ」
魔衣「お前が男を操り、 一家五人を殺させたのか?」
ガランバ「そうだと言ったら、どうする?」 自信満々のガランバ
魔衣「地獄へ叩き返してやる」
ガランバ「ホホホ。 小娘、このガランバを地獄にだと? 甘く見ると命は無いよ!」
次の瞬間、妖獣ガランバの口から
デスビィームがバリバリと音をたて 魔衣に襲いかかってきた。
魔衣は素早く印を切ると、全方向衝撃吸収シールドを広げた。
ビシビシとガランバが 放ったエネルギー光線が、シールドに吸収されていった。
ガランバ「ホホホ。やるじゃないか小娘」
魔衣「小娘じゃない所を見せるよ。 このフリップエネルギーを受けてみろ!」
魔衣の右手から パシュー ヒラリと 避ける 妖獣ガランバ
ガランバ「ホホホ。この程度のエネルギー波で私を 倒せるのかい?甘いね死ね~」
ガランバの口がドス黒く光った。
シバ「あ!あぶない!」
カラスのシバが叫んだと同時に無数の ギミナイフが魔衣めがけて放たれた。
すぐに魔衣はシールドを張ったが
ギミナイフはシールドを突き抜け二本のナイフが魔衣の体に突き刺さる。
魔衣「ウーッ」
低いうなり声を上げながら、魔衣が しゃがみ込む。
ガランバ「口ほどにも無い、しょせん小娘だね! これで地獄へ行きな!」
身構えるガランバ
ガランバ「デスボンバーでバラバラになるがいい 死ねー」
シバ「いかん、あれを食らったら魔衣が危ない。魔衣、Gクラッシャーを放て!」
魔衣「うーん く!」
魔衣はよろけながら、両手から Gクラッシャーを放った。
グワーン。 二つのエネルギーが空中で ぶつかり合い、
凄まじい爆音と共に周りの 空気が燃え上がる。
シバ「魔衣、大丈夫か?」
魔衣「こ、このくらい平気よ!」
シバ「よし今だ。ファイヤークロスビームを放て]
魔衣「ファイヤークロス!」
魔衣の右手から放たれたビームが、妖獣の左胸を打ち抜いた・・・
ギャオーン 絶叫と共に崩れ落ちる 妖獣ガランバ。
魔衣「手応えあり~」
シバ「やったか?」
だがガランバは すぐに立ち上がり胸に穴が 開いたまま
ガランバ「ホホホ。今、お前が打ち抜いたのは私の一部にすぎん。今度は逃がさないよ」
パシュー”
妖獣ガランバの必殺ランドバズーカーが胸のペンダントから発射された。
魔衣も素早く印を切り、ミラーシュートを放つ。
グワシャーン 二つのエネルギーが空中で爆発する。
体勢を立て直したガランバ、
ガランバ「ホホホ、やるじゃないか!油断出来ない 小娘だね!」
ガランバ「だがその傷では勝ち目は 無いね」
その時 カラスのシバが
シバ「ガランバ、お前の負けだ!」
ガランバ「何だと!私の負けだと?バカな事を」
シバ「ガランバ よく見ろ、お前の体を」
ガランバ「なにーい?」
ガランバが自分の体を見て、
ガランバ「グーォ、これはいったい!」
妖獣ガランバの全身がムクムクと盛上がり、皮膚が裂け、妖液がドクドクと流れ始めた。
ガランバ「こ こ!んな事が!!」
シバ「魔衣の Gファイヤークロスは時間を掛けて 全身の筋肉を切り裂いていくのさ!」
ガランバ「クソー 甘く見すぎたか!」
妖獣ガランバは最後の力を振り絞り
空高く飛び上がり回転しながら 二度目のランドバズーカーを発射する。
その直前、魔衣の手からフェザービィームが 放たれた。
ガランバ「ギャオー グワワー」
見事に妖獣の眉間を打ち抜いた。苦しみながら、ガランバが
ガランバ「この子は ま、まさか!近未来に現れる と言われる救世主、妖獣ハンターか?」
シバ「ワシの目に狂いが無ければ、この子が 救世主と成るであろう!」
闇の世界、妖獣バイブル・スチールブックに
近未来最大の敵、妖獣ハンターが現れる と記載されていた。
ガランバ「やはりそうか!だが、たった一人では 我々妖獣の敵ではないわ!」
シバ「だが、ガランバ。 この魔衣はあの伝説の剣(つるぎ)
Dousnブレードを持っているのだ」
ガランバの顔色がサッーと変わった。
ガランバ「何!あのブレードを?信じられん。伝説の ブレードは
Dousnと共に埋もれたと 聞いていたが!」
シバ「ワシにも詳しくは分らんが、これ以上 お前達妖獣の勝手にはさせん」
ガランバ「アハハハ。どこまで子供に出来るか? 妖獣を甘く見ない事だね」
言い終わると、ガランバの全身から大量の妖液が 吹き出てきた。
ガランバ「グフー ゲゲー」
最後の絶叫を上げながら、妖獣ガランバが 溶けて消えていく。
魔衣「やったわ!」
シバ 「魔衣良く やったな。しかし、危なかったな!」
魔衣「フゥー疲れた」
初めての妖獣との 戦いに疲れがドーッとでた
シバ「魔衣、衝撃吸収シールドは、一度妨げても二度続けては
防ぐ事が出来ないのだぞ!」
魔衣「分ったわ」
シバ「傷がひどい様だが」
魔衣「大丈夫。6時間で傷は再生するから」
シバ「ま!初めて妖獣との戦いは合格だな」
魔衣「それより、かなりエネルギーを使ったので 家にテレポート出来るかな?」
心配そうな魔衣。
シバ「よし ご褒美に ワシが送ってやるよ」
シューァー路上から 二つの影が消えていく
階段の下から 母親の 大きな声が 響いて来た!
母「魔衣、何時まで 寝てるの! 学校遅れるよ」
魔衣「ハイ ハイ 分かりましたよ 今起きますよ」
また、新しい一日が始まる・・・
第1話 完