(この物語は 事実に基づいて 一部脚色構成しています)
(天魔師だと? 笑わせるな この俺の法力に勝てるとも 思うのか 愚かな)
大男が 大声で 威嚇してきた
(修験者の経験が有る悪霊か!厄介だな)
(サッサとこの酒蔵から 出ていけ 痛い目に遭わないうちにな!)
睨む大男霊
星野は落ち着いて
(お前の名前は何と言う?)
(俺は我猛と言われた男だ)
(我猛、なるほど!あんたは ここに居る霊では無いだろう?)
(うるさい お前には関係ないだろう 出て行かないと 追い出すぞ)
我猛が 印を結び悪言を 唱え始めた
おお〜コレは 天魔師星野の体が空中に
(ククク 破天回送風魔界 地獄へ行くが良い)
(ム!送風魔界か?)
星野の体が
グルグル回りながら 黒雲の中に 吸い込まれて行く
(どうだ 天魔師とやら)
(まずい、修験の魔術の使い手か!)
星野は初めて相手をする悪霊修験者の術に
地獄へ 落とされた 荒れ果てた大地に 所々不気味な 顔が木々の間から覗いて居る
(何と言う 臭い空気だ)
朽ち果てた 家が🏠建っていたその中から
2人の 人間の様な者が 飛び出てきた
(へへへ😂お前は 見た事ない男だな?)
2人の者は 星野を 舐め回す様に見てきた
(コイツらが 地獄の住人か醜いな)
痩せた者が
(おい、お前いい服着てるな 俺によこせ)
星野の服に 手を伸ばしてきた 星野は 一歩下がって
(私に触ると もっと下の世界に送るが)
2人の者は顔を 見合わせ
(この世界より 下に世界が有る?そんなバカな)
(有る 良ければ 私が送ってやってもいいが)
(何だと💢この野郎やってみろ)
星野は 印を組み 神言を唱えた 南無天地創元下界
エ〜イ 気合い一閃
その瞬間 空間に ドス黒い時空の穴🕳️が開いた
2人の者は その穴に 吸い込まれて行った
その光景を見ていた 年寄りの者が驚いた🥸
顔して 天魔師星野に 近づいて来た
顔は 獣の様な容姿で 背中が曲がってる
(おい、若いの あんたココの住人では無いな ワシは200年ここに住んでるが)
(お前の様な人間を見た事無い 先程の魔術は 何だ?もしかしたら)
(お前は天界の人間か? そうなら ワシを上の世界に 送ってくれ 頼む🙏200年)
(お前の様な人間が 来るのを待つていたんだ ワシを送って くれないか?)
星野は考えて
(貴方は この世界で 善行を積んで来たのですか?)
(ワシは ココへ来る者達を この世界のルールや住む場所を 提供したり
(仕事の世話をしたりして 生前の行いを悔い改めて200年経ってしまった
(無理にとは 言わないが もしあんたが 慈悲の心が有るなら 上の世界に
(送ってくれないか 🙏)
星野は考えて
(良いでしょう 私もこの世界に長く 居るつもりは無いので)
地獄門開錠の神言を唱えた
その瞬間黒い雲が 割れて 強烈な明るい光が
2人を包んで 地上現世界に
第11話 終