昭和二十年 七月 第2次世界大戦末期
日本に 同盟国ドイツから 化学者の シュタインベルグが 日本軍秘密軍法会議に 出席していた
その席上驚くべき発言をしていた
そのわずか1月後昭和二十年八月十五日終戦を迎えた
日本は 戦争に負け アメリカ軍の 占領下になった
多くの軍人や 国民が 路頭に溢れていた
そんな中 元空軍軍曹の中野誠は 焼け野原を歩いていた
(へい!軍人さん いい仕事あるよ)
体格の良い男が 声をかけて来た
(何のようだ?)
男は
(あんた 軍人さんだろ!おまけに 階級は 軍曹さんだね)
(戦争に負けたから階級は 関係ない)
(あんた 所属部隊は 何だったの?)
(空軍だ)
色々聴いて来る男に 怪しい奴と思い 離れようとした時
(空軍さんなら 良い仕事あるよ 話聞かない?)
たばこを蒸しながら 路地の裏え 中野を誘った
(タバコは要るかな)
(俺は要らない それより話は何だ?)
(あんたも 軍曹なら日本軍の 秘密プロジェクト知ってるでしょう)
(ああ聞いた事ある)
(だったら 話は早い 今人手がいるので 空軍の軍曹さんなら 文句なしに採用だよ)
終戦で仕事も家も家族も 失った中野は
この男に 付いて行く事にした
男の名前は川上と言った
アメリカ製のジープに乗り 6時間ほど 走った
キキ〜 車はは停まった
(ここは どこだ?)
(立川だよ)
さ〜ここから 地下道に 歩いて入るから
川上の後を付いて 地下道を進んで行く
前方に 鈍い色した 偉く頑丈な 戸ビラが あった
上川が 何やら カードのような物で 触れると ガシャ〜ンと開いた
真っ白な トンネルを 歩いて行く
やがてエレベーターの前に着いた
(さ〜地下125階まで高速で 降りるから)
中野は 驚いた こんな物は 見た事も無いから
(大丈夫か?)
(心配なし 着いたら ここの司令官に 合わせるから)
ビイ~ン エレベーターのドアが開く
部屋に入ると アメリカの軍人が 立っていた
(この人が司令官ミスター ノバ だよ)
ノバは 流暢な日本語で
(ミスター我々の プロジェクトに 来てくれて ありがとう)
握手を 求められた 直ぐ横に ドイツ人のシュタインベルグが
辿々しい日本語で
(よく来ましたね 空軍の軍人さんなら 適任ですよ)
何が 何だか解らない中野は
その後 このプロジェクトの 詳しい話を聞いた
上川の案内で 大きな格納庫みたいな スロット3の扉を 開けた
おお〜
驚く 中野
見た事もない 巨大な 物体が 空中に浮いている
何だ〜これは 信じられない 光景に 言葉を失う中野誠
第一話 終わり