(この物語は 事実に基づいて一部脚色構成して有ります)
酒蔵は星野が思っている 以上に大きかった
(凄いですね 樽は幾つ有るのですか)
経営者は
(今使用してるのは 40個有ります 後カラの樽は8個です)
(どうぞ、こちらから自由に 見て下さいね 私は仕事が有りますので)
(分かりました 何かあれば ご連絡致します)
星野は ズラリと並んで居る酒樽を見回して
(この妖気では 数人はいるな 古い工場🏭だから 仕方ないな!)
左右に並ぶ酒樽を 見渡しながら 前に進む
(うん! アレは)
星野の前に
フンドシ姿の男霊が現れた
男の手🖐️には 太鼓のバチの様な物が 握られていた
男の霊は 星野には 目もくれず アチコチ見回して 奥の方に消えて行った
(なんだ?今の霊は)
星野は 背後から 異様な妖気を感じた
(誰だ!私に 何か用か)
するとドスの効いた声で
(お前が 霊能者か?)
星野の前に 現れた 大男が口からヨダレを垂らしながら 睨みつけて来た
その姿に
(コイツは狂霊だ)
星野は直ぐに 印界を結んで 自分の周りを防御した
(貴様 何者だ?霊能者ではないな!)
(ああ、私は天魔師 星野 幻鬼と言う者だ)
(天魔師だと 聞いた事もないわ サッサとこの酒蔵から 出ていけ🍶)
顔を真っ赤😡にして 今にも飛び掛からんとする 狂霊が 声を荒げなが近づいた
(待て 待て 話合おう)
星野は冷静に 相手の霊に 呼びかけた
(やかましい 貴様を 八つ裂きにしてやる!)
すると いつの間にか2人の霊が
星野の背後に居た、1人は 👨男の霊
もう1人は 女👩の霊が立っていた
(へへへ 若いのお前も 俺達の仲間になれや!)
星野は 素早く印を切り
南無観音菩薩神言を唱えた
(ウオ〜 苦しい やめろ やめてくれ〜)
叫ぶ
男と女の霊は 苦しみ土間で転げ回っていたが
その時 大男の霊が
カ〜ツと気合一閃
途端に 転げ回って居た 2人の霊がシャキ〜ンとして正気に戻った
(ム!この大男霊は 生前修験道者で あったか! コレは厄介な事に成りそうだ)
(フフフ天魔師とやら ワシの法力に 驚いたか!お前如きはワシの敵ではないわ)
天魔師 対 悪霊の修験道者との戦い が 始まった。
第10話 終