妖獣ハンター 魔衣 第9話 妖獣地獄長 マルドvs妖獣ハンター魔衣

「くそ!魔衣 灯りは 無いのか?」 

「ウン私はスーパーアイでよく見えるけど!さっき 言っていた サイコキネシスて?」

「ああ!超念動力(テレキネス)だ!凄い奴になると 時間や空間も自由に操る

 事も 出来ると聞いている」

「そ!そんな事本当に出来るの?」

「さっきの 石像もミレーナのテレキネスで 動いていたのさ!」

「凄い!合った瞬間 今までの妖獣と 違うと 直感したもの!」

「感心している場合か!早くココから 脱出する事を考えるんだ!」 

上をみても 先ほど落ちて来た 割れ目は見えなかった

「全く不気味な所だな!」 暗く長い 洞窟が続く 「うん!何か音がする」

遠くから 不気味な 音が近づいて 来る

「魔衣 闇の殺気が充満してるぞ」   

ドクン ドクン 「シバ 何かが近づいてくるわ?」

不気味な波動が ドンドン近づいて来た

「さっきミレーナが言っていた 地獄長 マルドとか言う 化け物かも知れんぞ!」

シバの 言葉が 終わらない うちに突然 ガガ~  一瞬後方に 体を交わす魔衣

「なんだ!これは!」シバが叫ぶ

「良く来たな!ここは地獄の処刑場だ!」 [お前が !地獄長マルドか?」

「ふふふ ミレーナ様からお前達を 殺せと ご命令が死ね~」  ガガガ~ツ

巨大な口が 魔衣達を 飲み込もうとする 魔衣が

Gクラシャーを放つ  ドヒュ~ン ズボ~ッ

「う?なんで」 Gクラツシャーがマルドの体を 突き抜けて行く   「ワハハハ」

「ワシの体に そんな オモチャは通用するか!」

「これなら!どうだ!」今度は フインガークリッパーが マルドのクリスタルの体を襲う が!

またも 突き抜ける  「バカめ 同じ事を繰り返すとは!」

「魔衣 奴の体には 何も効かんぞ!」    「どうしよう?」

ワハハハ 不気味な声で笑う 地獄長マルド

「では ゆつくり 料理させて もらうか!フフフ」

ガハ~ッマルドの体が 大きなボールに 成つて 転がり込んでくる  「危ない!」

ガシ~ン 跳ね飛ばされる魔衣とシバ  「ク!頭がクラクラする」 立ち上がる

魔衣に「もう一度今度は サンドプレスだ」マルドの体が二つに割れ 魔衣を挟み込み

グイグイ閉め上げる 「う~苦しい!」

「どうだ!サンドプレスの感想は?ウヮハハハ」 そのまま 魔衣を投げつける ズダダ~ン

「魔衣大丈夫か!」 「ウンこれ位 平気よ」

マルドが 「ほほう 中々根性が有るな!」

「化け物め これを食らえ!」 魔衣の右手から フアイャークロスビームが 放たれた。

ズボボ~ツ地獄長マルドの体に 当った瞬間 ボオオ~ッと炎が燃え上がる

ゴォ~ゴォ~たちまち炎に 包まれるマルド

ガオオ~ツ ドロドロ~と溶け落ちる 地獄長 マルドの体

「勝負が付いたな!」

シバの声に 「シバ下がって!」魔衣が 叫ぶ 溶けたマルドが 再び集まりだし

地獄長マルド に成形していった!

「 ワハハハ俺を 炎で焼こうなんて 無理な事だぜ 地獄の炎も 俺には効かんぞ」

「なんて奴だ!」 「コイツはホントの化け物だ!」   ガオオオ~ン

「魔衣今までは お遊びだ!これで終わりにするか!ワハハハ」

魔衣はマルドの カミソリの様な目がキラリと 光るのを見た

「来るな!」身構える魔衣 「フフ行くぞ」

マルドの胸から 無数のガラスのヤリが 飛び出した 「ハ~ッ」  魔衣は 素早く

全方向防御シールドを張った カシ~ン カシ~ン  ヤリが跳ね返る 

「ふふ 噂の防御シールドか!だがそれが お前の命取りに成る」ニャリと笑うマルド

マルドの両手から クリスタル光線が発射された  「う!体が・・・」

「魔衣どうした 返事をしろ!」シバの 呼びかけにも [ムム~]

「ワハハハ まんまんと罠に掛かりよつたわ 所詮子供だな!ワハハハハ」

魔衣の体は クリスタルの中に 防御シールドと共に中へ 閉じ込められて しまった

「魔衣 返事をしろ!魔衣」

「無駄だ!このクリスタルの中に永遠に 閉じ込めて置くのさワハハハ」

勝ち誇った様に 地獄長マルドの声が響き わたる。

「くそ!マルド魔衣を 甘く見ると 大変な事のなるぞ!」

「シバとやら それは負け惜しみと 人間界では 言う言葉だぞワハハハ」

魔衣の体は 完全に クリスタルに包まれ 封じ込まれてしまつた。

(まずい!今はこの場から 離れないと)

バタバタ~ シバは必死で 洞窟内を飛んで 逃げる 「逃がしはせんぞ」~ 

マルドの 追跡が始まる シバが しばらく行くと

「シバ様!」「誰だ わしを知ってるのか?」   「ミゴです」

 「ミゴ!お前は確か!」    「サ~早くこちらへ」

「待て? お前がワシを 助けると言うのか?」

「シバ様が私を信用していない 事は 存じて居ますが 

 今は私を信じてついて 来てください」

その言葉に シバは 「もし罠だったら お前の命は無いぞ!」

「さ~早く こちらです」 入り組んだ洞窟の中を シバとミゴは 全力で 逃げる

「グァ~何処へ逃げた?」マルドが 吼える

「死人(しびと)ども カラスを探せ 近くに 居るはずだ!」地獄長の命令で

死人(しびと)達が 動き出す 辺りに 強烈な 悪臭がたたよう 

「ハァハァ ココまでくれば大丈夫です」

「ああ!しかし仮にも妖獣のお前が ワシを 助けるとは?」 

ミゴは 大きく息を吸い 話し始めた 

「私は魔衣様に お会いした時 本当の 優しさ 愛にふれた様な 気がしたのです

 私は魔衣様の 戦い振りも 今まで全て 見てきました この人なら 我々下層妖獣

 を救って 頂ける そんな思いが 私の胸の中で 炎のごとく 燃え上がり やがて

 確信したのです 伝説の妖獣ハンター DOUSNの再来を!魔衣様こそが その人なのです!]

 妖獣界 闇のバイブル  スチールブックには こう記されています

 近未来 我々妖獣に とつて最大の敵に成る であろう妖獣ハンターが

 現れるだろう と記されて いるのです。   

今まさに その扉(トビラ)は開かれたのです 魔衣様の手によって!」

シバはミゴの言葉に 

「伝説の妖獣ハンターか!だが 魔衣は まだ 幼すぎる 

 現に今ピンチに 面しているのだ」  シバは 大きくため息をついた

「シバ様大丈夫です 私が様子を 見てきますから 地獄長は私を仲間だと 思っていますから 

 それに 魔衣様を閉じ込めた クリスタルは マルド本人も壊す事は 出来ません!」

ミゴはシバの前から姿を消し  「頼むぞミゴ!」 

  

その頃 地獄長 マルドは カラスのシバを探していた。

「エ~イまだ見つからんのか このボンクラ どもが!」 怒鳴り声が 洞窟内に響き渡る

「誰だ!そこに居るのは?」

「下層妖獣のミゴです!」 マルドは ギョロリとした目で ミゴを見た。

「下層妖獣が!何の用だ!」

「ハイ!アトラス様のご命令で 様子を 見にきたのです 」

地獄長マルドは ニヤリと笑い

 「おお!そうか 良く見るが いい あそこに 封じ込めて有るわ!」

見ると クリスタルの中に魔衣が 人形の 様に成っていた。

「さすが!マルド様 アトラス様も さぞご満足でしょう」

ワハハハハ マルドは大口を空けて 笑う  「歯ごたえの無い 相手だったわワハハハ」

ミゴはテレパシーイで魔衣に (魔衣様 魔衣様) (うん!ミゴなの?)

(ご無事でしたか!)

(ウン!防御シールドが何とか カバーして呼吸が 出来るから!)

ミゴは魔衣に (魔衣様 そのクリスタルは 外から決して 開く事は無いのです) 

(じゃ~中から壊せば 出られるの?) 

(分りませんが魔衣様なら 必ず壊して 出れると ミゴは信じています)

魔衣は ミゴの言葉に (どうしたら いいの・・?)

身動きが取れない 以上パワーは使えない

(どうしよう!) その時 魔衣の心の中に 威厳に満ちた 声が聞こえた

(魔衣!魔衣!)    (そ!その声はDOUSN様) 懐かしい 

声に 魔衣は 涙が出そうであった。

(魔衣!目を閉じて 自分の心の中に 大宇宙銀河を浮かべるのだ 答えはそこに有る・・・)

 

(待って待ってください!)

魔衣の問い掛けに 何も答えず 声が消えて行った。

(ふ~胸に銀河を 浮かべるのか!)

魔衣は深呼吸を3回ほどして 目を閉じた 数秒後 魔衣の心の中に 大宇宙銀河が

現れ 一つの星が光り輝いた (これだわ!この光のパワーなら!)

[どうだ!ミゴ これで納得がいったか アトラス様に報告を頼むぞ」

マルドは 誇らしげに 胸を張った

「確かに ではアトラス様に ご報告を」 と その時 地獄長マルドとミゴの

後から 乾いた音が {ピシピシ~」振り返る

マルド 「おお!」  ピシピシ~乾いた音と共に クリスタルが 崩れ落ち ガシャ~ン

魔衣の体から閃光が放たれていた。

「グオ!信じられん 俺のクリスタルを 壊す奴など 今まで居なかったのに!」

ブオ~ン 魔衣の体が 宙に浮く ミゴは 見た! 

魔衣の 第3のチャクラ (ソーラプラクセス)が光り輝いているのを

「なんと言う奴だ」  驚きの 表情で魔衣を見つめる マルド

「マルド 今度はホントの地獄へ 送って やるよ !」 サッと顔色を変えた マルド

 「今一度封じ込めてくれるわ!」

バシッ~ マルドが放つたクリスタル光線が 魔衣を襲う! が「う!これは どうした事だ?」

ビームは魔衣の手前で 失速し 消滅していった。

 

「くそ 今度は飲み込んでくれるわ!」

ガハ~ツ 迫る地獄長マルド だが 魔衣が ス~と手を前に出すと マルドの体が

洞窟の 横壁に ぶっ飛んでいた。 

ガワシャ~ ドド~ 「グワオオーこ、こんな事が!」

ミゴは確信した(魔衣様の 第3チャクラが 完全に目覚めたのだ!)

崩れ落ちた マルドは  [これは!サイコキネシス!そんな!バカな」

宙に浮かぶ 魔衣を見て 

「こんな小娘が サイコキネシスなど 使えてたまるか これでも 食らえ~」

バ~ッ マルドの 妖液が 魔衣に 投げかけたが 次の瞬間

(ブーメラン、クロス!)魔衣の右手から 放たれた

「ワワ~ッ」マルドの悲鳴に変わった 妖液が 自分に掛かり 体が 溶け出す

「ぐわ~助けてくれ~」 

「マルドお前の最後だ!」  魔衣が右手に力を込めた マルドの体が 宙に浮き

空中で 爆発した ドガガ~ン バラバラに 砕け散つた 地獄長マルド

「ハ~ッ 」大きく息をしながら 地面に 降り立つ魔衣 [魔衣様 お見事です」

ミゴが魔衣に 駆け寄る   「ミゴ 助けに来て くれて有難う」 

「とんでもない 私など何の お手伝いも 出来なくて 申し訳ありません!」

「うう~ん ミゴが 来てくれたから 助かつたのよ!」

優しくミゴを抱き上げ 頬ずりする 魔衣

「魔衣様 シバ様がお待ちですよ !」

少しテレながら ミゴはつぶやいた! 「此方です 案内します」

「シバ!大丈夫」  「おう!大丈夫じゃ う!その輝きは どうしたのじゃ?」

「魔衣様の 第3チャクラが 開いたのです」

シバは驚いた顔で 魔衣を見た。「そうか チャクラが・・・・」 

「うん!なんだか お腹の辺りが 暖かいの」

「そこは 第3のチャクラと 言われる所で 真の 超能力が目覚める時 

 光り輝くと 言い伝えがあるのじゃ」

 

「魔衣には 良く分らないけど なんだか 力が 付いた様な気がするわ!」

 

シバは  うんうんと 魔衣の言葉に うなずいた

「さて!まずココから出なくては」 

魔衣は上を見た 「よし!」 いきなり両手 を高く差し上げ 気合一閃

ハ~ッ」 ゴゴ~ン 遥か上空の空が 割れていく

「おお!凄いぞ」   「さ!二人とも魔衣に 掴まって」 ブウ~ン 

空中を飛び 割れめから 飛び出る   「おおお!」 驚くミレーナ

「地獄長マルドを 倒したのか!フフフ それでこそ 妖獣ハンター相手にとって 不足は無い!」

魔衣の光りを見た 妖中鬼士 ミレーナ 

「うん!その光は 第3チャクラの輝き! 信じられん 小娘の チャクラが 開くなど!」

 

「ミレーナさっきは やられたが 今度は魔衣から行くよ!」

魔衣の闘気が  妖獣鬼士ミレーナを襲う 

「何の この私と 戦うなど100年早いわ」

ミレーナの闘気と 魔衣の闘気が 空中で ぶつかり合う グワオ~ン 棲ざましい

闘気の嵐が 吹き荒れる ゴゴ~ッ

「ミゴ危険だ ワシと一緒に隠れるんだ!」

激しい 闘気のため 岩や砂が 舞い上がる。

その様子を デスゾーン奥深い森の中で 見ている 妖獣戦士マイテーアトラス

二人の戦いが デスプレィに 映しだされていた。 

どうやら 小娘!チャクラが 開いた様だな!久し振りに この私の相手が 現れるとは!」

その時 黒い大きな影が

「誰だ!」  「お久し振りですアトラス様」  2メートルを超す 大男が立っていた。

「お前は!キングライラの!」  「弟 ラニオンで 御座います!」

「そのラニオンが 私に 何の用だ!」

[ハッ おそれながらミレーナが 万が一 敗れた時は どうか 私を!」

「ふふふ 兄の仇を 討つつもりか!」  [ハッ」 

アトラスはくるりと後を向き ながら

「小娘は チャクラを開かせた お前に勝てる 勝算は有るのか!」 

不適な笑みを たたえながら ラニオンは

「アトラス様 私の クロワゼットなら魔衣を 葬り去る 事ができましよう!」

[フ、噂に聞く クロワゼットか!」

アトラスは 一呼吸置いてから 振り返り ラニオンに 言い放つた 

「断る お前も兄も所詮 小娘の敵では無い

「し、しかし!」   「くどいぞ ラニオン 私の楽しみを 邪魔をするつもりか?」  

アトラスの鋭い目が キラリと 光った  「いえ、決して その様な事は!」

「ふふふ ま~良い チャンスが有れば お前に 譲ってやらん事も無い!」

「ハツ 有り難きお言葉 感謝します 必ず妖獣ハンターを倒して見せます!」

深々と頭を下げる ラニオン 

「ラニオン見るがいい 妖獣鬼士ミレーナでも 勝てるか どうか?」

二人は  デスプレィを 見つめた。

ゴオォゴ~ン 闘気が激しく 渦巻く

(小娘 これだけの闘気を操るとは!末恐ろしい奴)

(さすが 妖獣鬼士 棲ざましい闘気!でも 私は 負けないわ!)

空中で睨み合う 二人 先に動いたのは ミレーナ「ハ~ッ」

ゴゴゴ~無数の鬼石像が 砂漠の中から 現れる

「ムン!」今度は魔衣 の右手が 払う クワシャ~ン 石像が 砕け散る

「やるな!だが 開いたばかりのチャクラでは パワーは半分 これを受けてみろ!」

「ハ~ッツ」 ミレーナの両手から スクリュ~コークが 発射された ドゴ~ン

魔衣の 闘気が 歪む グラグラ~

「グ!棲ざましい衝撃」 そのまま壁に 激突ドシ~ン 

「動けまい これからが 本番だよ」 妖獣鬼士ミレーナが 巨大な岩を魔衣目掛け

ブ~ン 飛んでくる。

岩陰に隠れている シバとミゴは 「危ない魔衣!」 グワシュ~魔衣を 押しつぶす 

「ふふふ これで終わりか 手応えが無いわ」

勝ち誇る ミレーナの背後に 魔衣が 現れた 「勝負は付いていないよ!」

振り返るミレーナ 魔衣のシルバークロスが  ドウン~ 「ムン~ン」闘気で魔衣の

シルバークロスを防ぐ ミレーナ ズガガ~  周りの空気が 大きく揺れる 

「魔衣 このミレーナを 本気にさせたね!」  ミレーナの体が 真っ赤に変身して行く

「ふふふ 格の違いを見せてやる」  「シャ~ッ」ミレーナが叫ぶと 同時に

魔衣の周りの空気が 半径10mに渉って 真空状態に 成って行く 

[あう!呼吸が!あう!呼吸ができない」 もがく 魔衣

「アハハハ 妖獣ハンターの伝説もこれで 終わりだね!」 

「フ~ン」ミレーナの 左手が 天井を指す ガラガラガラ~

たちまち 天井が崩れ落ち 魔衣目がけ 落ちて行く ガワシャ~ンゴシャ~ン

落ちて来た天井岩石の下に 埋もれて行く

「ああ!魔衣様!」   「魔衣!!」 シバとミゴの声が

「アハハ  パワーの違いが 分ったか!」 勝ち誇るミレーナ 

「魔衣、魔衣」 シバの 呼び掛けにも 返事が無かった。

「ふふふラニオン 私も お前も出番が 無い様だな!」 

アトラスは デスプレィに 背を向け  ラニオンを見た 

「ハッ!ミレーナの勝ちかと」 

「妖獣ハンター伝説は 書き換えないと な!」

勝ち誇る 妖獣鬼士ミレーナ が その後ろ崩れ落ちた 岩石の間から

ユラユラ~と 魔衣の闘気が! 

「おお!魔衣は生きているぞ ミゴ!」   「ハイ あの闘気は 魔衣様の物!」

ミレーナが振り向いた時 グガシャ~ン岩石を砕いて 魔衣が舞い上がつて 来た。

バシュ~ン 魔衣のクロスファイャーが ミレーナの顔面をかすめる

「うおお!私の顔に 傷を!許さん」 顔面から妖液が吹き出る

「貴様~ズタズタに してくれる!」  ミレーナの眼つきが 狂人の様に変化した。

「魔衣 お前の最後だ!妖獣鬼士の尊(みこと)鬼神兵(きしんへい)の餌食にしてくれる!」

それを見ていた マイテーアトラスは 

「気が狂ったか!ミレーナ鬼神兵ザウスを 呼び起こすとは!ラニオンすぐ止めるのだ」

「ハッすぐに!」 「聞き入れなければ殺せ!」

「・・・ミレーナをですか!」

「そうだ!鬼神兵は このデスゾーンも 破壊する 行け!」   「ハッ!」

妖獣鬼士ミレーナは 自分の胸のペンダント を岩山に向かって投げつけた。

パシュウ~シュ~ウ とペンダントから 真っ赤な煙が 立ち上がる。

「アハハ 魔衣 今から 本当の恐怖が 始まるぞ!」

「待て ミレーナ早く ペンダントを元に もどすんだ!」 

ラニオンが ミレーナの 右横に現れた 

「う!お前はラニオン だが もう手遅れだ!」

「アトラス様の命令だぞ!」 「くどい 今更後には 引けぬ!」

ラニオンは 迷った ミレーナを消す事を

ゴゴゴ~その間に 岩山が溶け出してきた

「ミレーナ命令を聞かねば お前の命は 無いが それでもいいのか?」

ギラリと ラニオンを見据えて

「私を!ふふふ 面白い殺れるものなら 殺って見るが いい!」

予想外の展開に 魔衣はシバ達の元に  「魔衣様ご無事で!」

「有難う それより あの妖獣は?」

「アレは 魔衣様が倒した キングライラの 弟ラニオン様です!」

ドドド~ツ  岩山が崩れ落ちる 

「魔衣何か 様子がおかしいぞ 仲間割れといい あの岩山といい どえらい事が

 起こりそうじゃ~!」 

グラグラドドド~ン  「うお~大地が揺れる!」

「魔衣様 鬼神兵が現れます!」    「ガオ~ン」

「うわ~なんという 化け物だ!」シバが 唖然とする 巨大な体を持つ鬼神兵ザウス

「ク、遅かったか ミレーナ俺のクロワゼットで 死ぬがいい!」 ラニオンが 構えた

「鬼神兵ラニオンから 始末しろ!」 

「オオオホ~ン」叫び声と 同時に鬼神兵の 口から キルドパームが 発射される

ラニオンも クロワゼットを放つた しかし 棲ざましいパワーのキルドパーム

 勝負は一瞬でついた グオオ~オ  ラニオンが悲鳴を上げながら 消滅して行く

 

「みたか魔衣!アハッハ 今度はお前さ」

鬼神兵ザウスが ゆつくりと向きを変えた。

「シバ、ミゴ伏せて」 

「オオオオホ~ン」鬼神兵が吼える 魔衣は全方向防御シールド を張った ドドシュ~ン キルドパームが

魔衣のシールドを直撃 バシバシガガ~ン 圧倒的な鬼神兵のパワーの前に

シールド 共々 ぶつ飛ばされる 魔衣「うわ~」

ズシャ~ン 「うく!」 地面に叩き付けられる 魔依

「アハハハ 伝説の妖獣ハンターが 聞いて呆れるわ! 鬼神兵  あの小娘を 踏み潰せ!」

「ガオオ~ン」前進する化け物 「魔衣!ワシらに構わず 引くのだ~」

ガシャ~ン ガシャ~ン 迫る鬼神兵

その時 「ミレーナ!愚かな奴 デスゾーンを 破壊するつもりか!」

「アトラス様」     「ミレーナ ラニオンまで 消し去るとは 狂ったか!」

 

カッと目を 見開き

「たとえデスゾーンの支配者 アトラス様でも 邪魔をすれば 殺すのみ アハハ」

(魔衣との戦いで 狂っている 惜しい部下だが!・・・)

アトラスが 魔衣の前に 降り立ち

「妖獣ハンター お前の始末はこの後だ!おとなしく 私の戦い振りを 見てるがいい!」 

フ~ッとアトラスが 空中に舞い上がる 

「鬼神兵 この私に 掛かってくるがいい!」

「ふふふ 鬼神兵 アトラスを 殺れ!」

「オオオオホ~ッ」吼えながらキルドパームを 放つ 鬼神兵

 「ムン!」アトラスが 両手をクロスさせスーパクシールドを

張り巡らせた ドガガガガ~ 強烈な衝激が おそう

(ク!キルドパームを連射されたら デスドーンは 崩壊する!) 

「クオオ~ッ! ミレーナ 私がなぜ デスゾーンの支配者なのか よく確かめるがいい!」

言い終わると 同時に 上空に 暗雲が立ち込めてきた ゴロゴロゴゴ~

ドドドピカ~ッ バリバリバリ 棲ざましい 落雷が鳴り響く~

「魔衣様 凄い妖気が!」  「うん!これは いつたい?」

シバが 「魔衣今のうちに 傷の手当てをミゴ 頼むぞ!」

暗雲の中へ両手を広げる マイテーアトラス 

「我が封印を 今解放す 妖黒の剣よ我が元にへ!」 アトラスが

叫んだ バリバリバリ~稲妻と共に アトラスの手に 妖黒剣サタン、サーベルが!

 

サタンサーベルは 余りの 破壊力の為 アトラス自ら 封印し 妖雲海に預けて あった!

妖獣鬼士ミレーナが操る 鬼神兵との 戦いで 再び妖黒剣を手にしたのである。

「おお!初めて目にする 妖黒剣!だが鬼神兵前では飾り物に すぎん?」

「哀れな奴 サタンサーベルの威力を 目に焼き付けて 消滅するが いい!」

「エ~イ鬼神兵 アトラスを 殺れー」 「オオオホ~ッ」

ズドキュ~ン キルドパームが発射される

「ショ~ン」空高く舞い上がり 空中回転しながら 剣を振り下ろす アトラス

ズババ~ッ 鬼神兵の右腕が 切り落とされた 「ガルルル~」

「う!バカな 剣如きで切られる鬼神兵では ないのに!」 妖獣戦士マイテーアトラスは

再び空高く舞い上がり 動きの鈍い 鬼神兵の背後に 剣を振り下ろす ズバ~ッ

鈍い音共に 鬼神兵の背中が 裂けていく 「グワ~ッ」

「ク!妖黒剣が ココまで凄いとは!」 妖獣鬼士ミレーナも 言葉を失った

「魔衣見ろ!恐ろしい剣だ あの化け物を切り倒して いくぞ!まさに 悪魔の剣だ」

魔衣は(ミレナーが負ければ 今度は自分が アトラスと戦うのか!)

「くそ、鬼神兵 どうした 相手は唯一人 殺るんだ!」 ミレーナの言葉に

体制を 立て直す 鬼神兵 だがその足元を 

アトラスのサタンサーベルが切るズバッ~

「ウオオ~ン」叫び声を上げて 崩れ落ちる鬼神兵ザウス ドスザ~ン 

「鬼神兵!シッカリしろ!」ウオオォ~ン

ミレーナの掛け声もむなしく 最後の 雄叫びを残して ピクリとも 動かぬ鬼神兵

「おのれ!アトラス!」 ミレーナが両手を 前に出す

「ミレーナ無駄な事はよせ 私にサイコキネシスは 効かん!」

「バカな!これでも食らえ!」ミレーナの サイコスクリューが放たれた

「ムン!」 妖黒剣の 一振りでサイコスクリューが 砕け散る 

ドシュ~ 前方から アトラスの剣が 妖獣鬼士ミレーナを突き刺す

「ゴホ!ぐぐ やはり私では 貴方には 勝てませんね!」 

静かに剣を抜くアトラス

「ミレーナ 今までの忠誠に報いて命は 助けてやる 好きな所へ いくがよい!」

ヨロヨロと後ろに下がる ミレーナ

「有り難きお言葉 アトラス様の 妖黒剣 サタンサーベールなら 必ず 

 妖獣ハンターを 倒す事が 出来ましよう」

言い残して 妖獣鬼士ミレーナは 何処かに去って いった。

「強い マイテーアトラス!サイコキネシスも効かんとは!恐るべき強さよ!」

「魔衣様 大丈夫で 御座いますか?」 心配そうなミゴ 「魔衣無心で戦うのだ」

シバの 励ましも 魔依の 耳に入らなかった。

                 

第9話 完

関連の作品