いらしやい~ 四名さま こちらえどうぞ!
ヘ~イマグロ一丁~景気のいい掛け声が飛ぶ 回転寿司 さ~たべよう エビとカッパ~
妹は 好きな物を 立て続けに 頼んで パクついている 私も 生タコ ウニを
頼んだ 「お姉ちゃんエビ美味しいよ!」
「あんたね~パクパク食べてると タヌキ見たいになるよ?」
「タヌキて!ポンポンお腹?」 「そうだよ!みっともない!」
うるさいな~黙って食べろ パパの一言で ハイハイと言いながら 食べまくる
ママは もう12皿もたいらげていた。
「さーてと 今度は 赤貝にしょうかな?」 と 流れてくる 寿司を選んでいた
「あ~食べた食べた!」 家族全員 満腹 満腹
「パパ少しスーパに 寄っていくから?」 またか、と言う顔して 「分った行こう」
私たちは スーパに行くのは楽しいけれど パパは疲れるので 余り好きではないみたい。
祭日とあつて 凄い人出 「さすがに込んでる ね!」 二階の婦人服 売り場に 直行ママは
バゲーン売り場で 争奪戦を繰広げている おばさんパワーには負ける
妹はハローキテーイだプーさんだ と 大忙しである 私もトレーナを見ていたが なぜか 誰かに監視されて
居る様な気が!(おかしいな 確かに気配が? 注意して 辺りを見回すが・・・
魔衣一家の行動を 監視していたのは 透明妖獣 ミゴであった。
ミゴは下層妖獣では あつたが その特性 (透明に成る事が出来る)為
妖獣達には 便利な 情報源であった。 車で 家に帰る間も 確かに 付けられて
いる様な感じが していたが 何処を見ても居ない! (ヤッパリ気のせいかな?)
魔衣は 後を振り返りながら 家の中へ 入って行った。
そこに居るのは誰だ!ドスの聞いた 太い声が こだまする
「私です アトラス様 ミゴです ただ今帰りました」
「おう!ミゴか さっそく妖獣ハンターの 姿を見せてくれ」 分りました アトラス様
ミゴは 魔衣の一日の行動を 空中に 映しだした ジッと見つめる アトラス
「なるほど この小娘が 妖獣ハンターか! こんな小娘に 我が妖獣達が 倒されるとは・・」
「アトラス様 どうやら 私の存在を気づいては 居ませんが 感じてはいる 様な 気がしますが?」
「ウ~ムこの娘 伝説のブレードを持つと 言われているが!」 ミゴは 体を回転させて
「では ゴリヤス様と戦った時の 映像を お見せいたします」
妖獣ゴリヤスとの 戦いの中 魔衣が 伝説のDOUSN ブレードを抜いて 戦う場面が映しだされた。
「これが!噂の伝説剣(つるぎ)か!」 食い入る様に 見つめる アトラス
やがて ゴリヤスが 魔衣に倒される場面に 「フフフ久し振りに 私の血が 騒ぐわ!待っていろ!」
妖獣戦士としての 誇りが妖獣ハンター魔衣に 向けられた。
「それにしても あのブレード油断は 出来んな ミゴ 魔衣から目を離すな!」
「おおせの通りに!アトラス様」
[この私が 伝説の剣(つるぎ)を手に 入れてやる ワハハハ」
豪快な 笑い声が こだまする 「では 魔衣の事は お任せください」
ミゴは 魔衣の監視に 向かった その頃 魔衣は 部屋で瞑想中で あつた。
眉間の痛みは 無くなったが あの時見た 銀河宇宙の 光景が なぜか 心に残っていた。
瞑想を始めて 数十分が経過 した頃 大宇宙が 魔衣の心の中で 展開されていた
(おかしいな?こないだの 光が見えないぞ!)
その時 大宇宙のパノラマが グラグラと 揺れ 消えて行った。
(あれ~終わっちやた?)「ああ~」 と言いながら 窓を開ける 「うん!」
何かが 見てる様な気が 魔衣は スーパーアイで周りを見渡す
斜め向かいの家の屋根に 薄ボケては 居るものの 確かに何か居る?
魔衣はテレパシーで その物体に 話し掛けた(誰?そこから私を覗いているのは?)
(さすが!魔衣様 私の存在を見抜いて 居ましたね!) 魔衣は
(ハッキリ姿を 現さないと フアイャークロスビームを 放つよ!)
慌てて ミゴは姿を現した 「え!可愛い」 まん丸顔の中に 丸い目と口が 有るだけ
愛嬌の ある顔した 妖獣である? 「お前は!何者なの!」魔衣の言葉に
「私は ミゴと言って 妖獣界の奴隷です!」 「妖獣の奴隷が 魔衣に何の用なの?」
「実は 魔衣様を監視せよと!でも誤解しないで下さい 私達は平和を好む
下層妖獣なのですが?透明に成る事が 出来 敵の情報集めに
利用されているのです」
ミゴの話に「ふ~んそれで魔衣を監視していたの?ず~と前から!」
「ハイ申し訳ありません!私達は逆らう事が 出来ない 弱い妖獣ですから お許しください魔衣様」
しばらく考えて 魔衣は
「いいわ!行きなさい 他し今度監視したら 容赦しないからね!」
魔衣は 窓を閉め様とした
「お待ちください魔衣様 私の話を聞いて下さい お願いです」
悲痛なミゴの訴えに 魔衣も 「じゃ~中に入って 話て何なの?」
ミゴは自分の生い立ちから 話し始めた
魔衣は話を聞いているうちに 可愛そうに 思えた 「下層妖獣て! 大変ね」
突然ミゴは 泣き出し
「魔衣様の 監視はお断りしたのですが 仲間を 人質に取られ
やむなく引き受け他のです」
「え!そんな卑怯な事を」 話を聞いているうちに
魔衣は怒りが 込み上げてくるのを感じた。
「ハイ私達は平和を 好むのですが 力の強い上の界層に住む 妖獣には
逆らう事はできません」
ミゴの話を聞きながら
衣は(そうだよね!妖獣が皆悪い奴とは限らないわよね!)
魔衣様どうか お力で仲間を お助けください!」
「う~ん信用して あげたいけど?」 そう言うと 一段と大きな声で
泣き出した「ワァ~ン」 その時 ドアが開き 妹が 「誰が泣いてるの?」
「え!ああ」 慌てる魔衣 「わ!可愛い~何これ?」
「あ!それ由美に借りた 丸型ロボットだよ!」 「うそ~アイボみたいなロボットなの?」
「うん!泣いたり 笑ったりするよ」 妹はミゴをロボットと信じている様だ
「ね!これ歩くの?」
「え!あ、転がって移動するて言ってたよ」 ミゴは 妹の目の前で 転がって見せた
「面白~い何と言う名前?」 「ああ!ミゴと言うのよ」 「ミゴ可愛い~」
妹はミゴを抱きしめて 「お姉ちゃんこれ貸してよ?」
「駄目よ 私が遊んでいるのだから」
「じゃ~私も一緒に遊ぶ!」 しようがない
(ミゴしばらく遊んでやってね)
(ハイ遊ぶのは得意ですから任せて下さい) ワワーキャーキャーと騒がしく
遊んでいると 下からママの声が 「二人ともお風呂に 入りなさい~」
「ハ~イ今行くね」 「ね!お姉ちゃん ミゴもお風呂に 連れて行こうよ」
(ゲ!ヤバイ裸を見られるじゃん!) 何とかしなくては 焦る魔衣 !そうだ
「だめ だめ!ミゴはコンピュータで出来ているから 水には弱いの!」
「あ~そうか!じや~後で又遊ぼうミゴ!」
(ふ~危ない 危ない やれやれ)
お風呂から上がり さて二階に 行こうかな と思った時 「何今日はTVも見ないの?」
ママの一言に 妹が 「今日はねロボットが 有るから いいも~ん」
ママが変な顔して 「ロボット?どうしたの」
「お姉ちゃんが 由美ちゃんから 借りて 来たの」
「また!変な物借りてこないのよ!分った」
は~いと言いながら 部屋に 「今日 私とミゴは 寝てもいい?」
妹の言葉に (ミゴ妹が 寝たらこちらに来て) (了解しました 魔衣様)
やがて 妹が寝た事を確認した ミゴは 魔衣の部屋に現れた
「魔衣様私は 魔衣様に全てを お話しました これで 裏切り者として
消されてしまいます」
ミゴの訴えに 魔衣は 「いいわ しばらく 妹の部屋に居なさい」
「ホント!ですか 有難う御座います」 「一度シバに 相談しておくから」
ミゴは 深々と頭を下げ妹の部屋に行った、時計を見たら まだ10時35分
「まだ!こんな時間かT Vでも見よ~と」
階段を降り 居間のテレビを付ける お笑い番組の真っ最中であつた
魔衣は ポテトチップを 食べながら見ていた。
その頃 地下鉄東山駅近く ゴトン ゴトン まもなく~東山~車掌のアナウンスが車内
に流れる 運転手が 信じられない光景を 見た!「ウワ~」キキキ~ツ ドシン~ン
轟音と共に地下鉄が脱線転覆事故が起き ガガガ~グワ~ン
お笑い番組を見ていた テレビに 突然アナワンサーが出てきて
臨時ニユースを放送し始めた。
「つい先ほど地下鉄東山線で 脱線事故が 発生しました 死傷者39名以上が出た
模様です なお運転手は 重症ですが 病院に運ばれる途中 警察の質問に
駅が近くなった時 壁から大きな鬼の様な者が 出てきて 電車にぶつかった その弾みで
横転した と証言している 模様です。 これについて 警察では 運転手が突然の
横転事故で パニックに成っており 運転手の状態が 落ち着き次第 再度原因
の追求に当る様です・・・現場は混乱しております 現在地下鉄東山線は不通です」
「う~ん怪しいな!」 魔衣はテレビの 事故情報を見ながら
「壁から出てきた鬼?幽霊では 電車をヒックリ返す事は 無理だから!妖獣か?」
その時ママが お風呂から出てきて
「又電車の事故なの?イヤ~ネこの間も 修学旅行の電車が脱線転覆だし 続くのよ
こうゅ事故て!2度3度とね」
「そうだ!一週間前にもあったよね」
東海で 土砂崩れで 多くの死傷者がでた。
(続けて起きるなんて?シバに調べて もらおうかな?)
(その必要は無いぞ!今お前の家に来ている) シバのテレパシーに
「ママもう寝るワ!」 「お休み」 慌てて部屋に戻ると シバが窓の外に居た
「今夜は早いね?」 「ああ!又忙しくなるぞ」
「あの~シバその前に 聞いてもらいたい事が 有るんだけど いい!」
魔衣は 下層妖獣ミゴの事を 話した ウンウンと聞いていたシバは
「それは妖獣の 罠かも知れんぞ!」 「でも ホントの様な気もするの!」
[ま!その話は 改めてしよう それより まずJR東海の 土砂崩れの現場に行こう」
「うん!」 シュル~シュル~テレポートで 現場に
現場は綺麗に かたずけられていた 土砂崩れが起きた 山の中腹に降り立つ
「ココが崩れ落ちて 電車を直撃したんだ」 「・・・うん?」 「どうした?」
魔衣は不自然な 大岩を見て 「ね!シバこれ 変じゃない?」
シバが見に行くと 大きな岩が 半分切れた状態で 横たわっていた。
「これは?」 「ヤッパリ変でしよ!」 魔衣この切り口を見てみろ」
「レザーで切ったのかな?」 シバが切口に 手をあてて
[いや!レザーなら切り口に 波状痕が残るはず 魔衣良く見てみろ」
魔衣はシバの言う通り その切り口を手で 触った 「ホントだ!ツルツルしてるわ」
手の感触を確かめながら 「何かでスパット切った見たいね?」
しかし こんな大岩を切る物 などあるのかな 「待てよ!」シバが 丹念に
切り口を調べ直し 「ヒョツトしてこれは?」 「どうしたの!分ったのシバ?」
「刀の用な物で切り裂いた様だ!」 「刀て!私が使う ブレードの様な物?」
考えて シバは
「こんな大岩を真二つに切る事が 出来るのは 普通の剣じゃない!」 その時
妖気が下のほうから 流れてきた。 「魔衣隠れろ」 二人は岩陰に身を潜めた
脱線現場に黒い バスの様な物が 現れ数人の 妖獣が出てきた ピュ~と警笛を
鳴らすと 線路の側や 草むらから 黒い影が ムクムクと起き上がり 始めた。
「魔衣スーパーアイに切り替えるんだ!」
魔衣がスーパーアイにすると 大小の黒い影が 集まり始めた 「ね!シバあれ何?」
黒い影は大人も 子供の影も いた
「シッ アレはこの事故で死んだ 霊だ!」
「人間の霊!」魔衣は驚いた シバは
「人間は死んだら 霊に成り その後霊界と 言う世界に帰っていくのじゃ」
「ふ~ん知らなかったわ!」
「当たり前じゃ ワシは300年お前は 15年 経験と知識が違うじゃろ~」
「ハイハイ シバ先生様!」しばらく様子を 見ていると
妖獣達に先導されバスの中に 皆入って行く 「何を するのかな?」
「分らんが!何処かへ 連れて行く気だ!この様子では 霊界では無い様だな!」
やがて 黒いバスは 音も無く走り始めた
しばらくすると フワ~と 煙のように 消えて行った
よし!ワシらもテレポートで追うぞ!」
シュルシュル~数秒がたった時 目の前に ゴツゴツした 岩肌の大地が現れた。
妖獣達が 霊を降ろして 山の洞窟に 連れて行こうと していた
[どうするの」 「慌てるな!まず周りを 良く確かめるのだ」
「ウン!ココは」 「何処か分ったの?」
そこは 日本三大霊場の一つ 青森県の霊場 恐山で有った 。
「ココは 死者の霊が 集まると言われる 霊場 恐山だ!」
魔衣は以前 テレビで 恐山を 放送していた時を 思い出した。
恐山のイタコ(無くなった人の霊を呼ぶ人)が 身内の霊を呼んで 話をしている場面を
「魔衣行くぞ 霊達の後について!」
妖獣を先頭に ゾロゾロと皆ついていく やがて 山の洞窟の中に 中は意外と広く
前に真っ赤な 大きな鉄の扉が ギギ~と 不気味な音を 立てながら 開いた。
「魔衣中に入ったら すぐ隠れるのだ!」
「うん」 妖獣が 振り返り 辺りを見回した魔衣達に 気づく様子も無く
ドンドン奥へ 進んで行く 「何とか 気づいて いないな」
中には 真っ赤な鬼の石像が 無数建っていた 「おおきいな!これは!」
「シバ なんだか 不気味な雰囲気だね!」 「まつたくな!あそこに 黒い扉が有るぞ」
「中に入ってみようか?」 黒い扉を開ける ガシャ ギギ~中は 砂漠の様な
大地が 続いていた 「え!砂漠が こんな所に」
「ウ~ン ワシにも分らん?」 その時 扉が ガシャ~ン 「あ!」「しまった!」
「罠だ 魔衣扉を開けるんだ!」魔衣が 扉を開けようとするが ビクとも動かない
「くそ~図られたか!」 上空から 無気味な男の声が 響く
「フフフ さすが妖獣ハンターとカラス デスゾ~ンに よく来た!
だが ココがお前達の 墓場に 成るとは!ワハハッハ 」
「何者だ!」「カラスと 妖獣ハンター魔衣 苦しみながら墓場に 入るがよい!」
「卑怯者 姿を見せろ!」 「フフフ 私が手を下すまでも 無いわ」
「 妖獣鬼士ミレーナ 一匹と一人を 始末してくるのだ!」
「ハッお任せを」 ザザザ~砂漠の色が ドス黒い 色に変わって行く
「魔衣 気をつけろ!」 シバの声と 同時に 上空から 妖獣が 舞い降りてきた
「お前が魔衣か!私は妖獣鬼士ミレーナ デスゾーンの支配者マイテーアトラス様に
使える者 以上先には 行かせん!」
魔衣は 妖獣鬼士ミレーナに 合った瞬間今までの 相手とは 何かが違うと感じていた。
[こいつは 強敵だぞ!魔衣」 も鳥感で 相手の力を読んでいた
「アハハハ 怖気ついたか?妖獣ハンター」 「お前の様なブスな女に 負けるもんか!」
魔衣の一言で ミレーナの目が鋭く輝く 「バカめ 力の違いを見せてくれるわ!」
妖獣鬼士ミレーナが 左手を前に突き出した ゴォゴォ~すると 先ほどの
鬼の石像が 砂漠の地中から 現れ始めた ザザザ~
ガオ~ン 巨大な石像が 魔衣とシバを襲う 「こいつら ロボットなの?」 ガオ~ン 「ハ~ッ」
魔衣のクラシャービームが 鬼石像を ぶち壊す ガオ~ 「魔衣 左だ!」
[ムン!今度はクロス ファイャーだ」 ズコン~ ドコン~ 砕け散る 鬼の石像
ガアア~次から次へと 襲い掛かる石像
「魔衣キリが無い あの扉をブチ壊せ」 の言葉に うなずく魔衣 「これでどうだ!」
Wクラッシャービームが発射された ゴオオ~ン一瞬 轟音と煙に包まれたが
びくともしない扉 !
「アハハハ そんなパワーで 破れると 思うのか!」 「ク!どうしようシバ!」
迫り来る 鬼石像 ガアガア~ン
「魔衣上だ!」魔衣が 横の壁に石像を 避けた 「ふふふ愚か者め!」
魔衣が居る横壁から 太い腕が 突き出て魔衣の 体を 掴もうとする
「ゲ!これはいったい どうなっているの?」 寸前の所で 交わした魔衣
「魔衣 遊びは ココまでだね!」 妖獣 ミレーナが右手を 横に振ると 鬼の石像が
ピタリと 動きを止めた。 う!もしや サイコキネシスか?」 シバが 思わず叫んだ
「フフフさすが 長生きのカラスだね!」
ミレーナの目が光った その途端に ガガガ~ア~地面が割れて 二人がその
割れ目に 吸い込まれていく 「ワア~」ドス~ンドスン 暗闇の中に落ちた
魔衣とシバは 「ここは?」 闇の中からミレーナの声が響きわたる
「魔衣そこは 闇地獄さ!地獄長マルドの餌食になるが よい アハハハ 」
闇の中に 妖獣鬼士 ミレーナの 甲高い声が 響き渡った。
第8話 完