妖獣ハンター 魔衣 第7話 妖獣フリラvs妖獣ハンター魔衣

魔衣のクラス 2年D組担任の先生から 明日から 新しい転校生が 

このクラスに  入ってくる事になつたから 皆仲良くと 話が有った。

「ね!今度くる子男か女か!」由美が 魔衣に話し掛けてきた 

「ウ~ンワカンナイ~?性格のいい子なら どちらでも いいんじゃない?」

「ま!明日が 楽しみだね!」 「うん」

翌日 「あ~では 今日から新しく皆と 勉強する事に成った 花村 咲君だ!」

「東京から転校しました 花村です よろしくおねがいします」ペコリと頭を下げた。

ザワザワと教室内 男子生徒は 皆ニャケ顔である 「可愛い子ジャン!」

席は上村の横に行きなさい 偶然の一致か転校生

花村 咲と隣同士とは 「よろしく咲です」

「私は魔衣よろしく東京の何処から来たの」 「足立区から父の転勤で一緒に来たの」

キンコ~ンカンコ~ン      「さ~終わりだ帰ろう」由美と二人で

「ね!なんか あの子暗くない」 「私は 普通だと思うけどな!」 

「可愛い顔してるけど 意外と曲者かもね?」

あれやこれやと 転校生の話で盛り上がったある日 魔衣と妹が自転車に

乗って買い物の帰り 「あれ?花村咲だ!」

「お姉ちゃん 知っているの!」  「うん」

「ね!先に帰って」  「分った早く帰ってよ」 魔衣は 花村に近づいた 

「何してるの?」「あ!村上さん チョツト心配事があるので」小走りで 

その場を去って行く.

 

おかしいなとは思ったが 魔衣は (あんまり詮索しても悪いかな!)

ただいま~「魔衣 電話が有ったよ!」

「え!誰から」 「花村とか言ってたけど」「ふ~ん」 魔衣は心配事の相談かな

と思いながら 自分の部屋で 「さて明日からテストか いやだな~」

魔衣~ 魔衣~ 台所から ママの声が

「電話だよ~さっきの子から」 「もしもし」咲から どうしても相談したい事が有るので

マンションにきて欲しいと! 自転車に乗り      「え~と確かこの辺だと!有ったココだ」

マンションのエレベータで7階まで上がり      ピンポ~ン ガチャリ 扉が開いて

「ごめんね!夜なのに 呼び出して」

「あ!気にしないで夜遅いの慣れてるから」咲は 魔衣を自分の部屋に

招き入れ紅茶と  ケーキを出しながら 

「村上さん!不思議な能力が有る て聞いたけど?」魔衣は目を丸くして 

「え~ヤダ~誰がそんな事!少しだけ感が いいだけだよ」

咲は急に真剣な顔に成り    「私の話信じてくれる?」 真剣な咲の表情に

「うん信じるよ まだ友達ではないけどこれから 友達に成って

行ければイイナーと 思っているから」 

「有難う お願い誰にも内緒にしてね」      「もちよ!で 話って?」 実は・・・

「私子供の頃 空飛ぶ円盤を観たの」    「凄いじゃん魔衣なんか 見たこと無いもん」

「しばらくUFOの事など 忘れていたの そしたら 2週間ばかり前に

 突然頭の中に 金属音と共に 声が聞こえるの 本当よ!」

「大丈夫信じているから それから!」

「その声が 我々の船に乗せてやるから 滋賀県奥琵琶湖に有る

 海津大崎にくる様 言われたの それで明後日が 

  その日  なんだけど 何だか怖いし一人では心細意し

   だから 村上さんに相談したいの」   

魔衣は咲を ジッと見つめ  (ウソをついてるとは思えないし)

「嫌なら 行かなければ いいじゃん?」

「でも体が 勝手に海津へ 行きたがっているの!どうしたらいいの」

涙声の咲の話に

「う~ん 魔衣もUFOには 興味が有るから 一緒に行ったげる!」

「ホント有難う」  魔衣に抱きつく咲 「おっと?トトト」照れる魔衣

「じゃ明後日に」 「うん約束よ」 当日

「ママ友達と 奥琵琶湖に遊びに行ってくるね」 「遠いね 電車なの?」「うん」

「お姉ちゃん おみやげ期待しとるで!」  「いやなこった~」 

「ケチ 何か買って来てよ ホントに!」 (噓よ お土産買ってくるからね)

名古屋駅で 咲と待ち合わせして 電車に 電車での旅は 久しぶりであった。

「ワクワクするわ!」  「私も」 と咲  

名古屋から電車に乗って 途中 米原で 乗り換え 木の本町

近江塩津で又乗り換え海津で降りる 後は歩いて 20分くらいの所に

大崎は有る 「さて頑張っていくか!」 「でも こんな昼間にUFO出るのかな?」

咲が「UFOに乗ったらどうしょうかな?」 

「魔衣だったら 火星に行きたいな!火星人に合って サインもらう?」

ウソ~ アハハハハと 笑いながら 歩いて行く

突然咲が 頭を両手で抑えながら 「頭がキ~ンとする」  「交信かな?」

「聞こえるわ もうすぐ 上空に来るて!」

二人で 上空を見上げる  やがて竹生島の 方向から

円盤が姿を現した 「凄い」  「本物だ!」突然UFOから 光線が発射され

二人を包み込むと そのまま上空に 引き上げていく 「ワ~怖い~」

魔衣は体がしびれて動けないまま UFOの 内部に連れ込まれた。 

(う!体が動かない おかしいぞ!)

横を見ると 花村咲も眠った様に寝かされていた やがて 

スーとドアが開くような 気配がして 何者かが入ってきた。 

グレーの服を着た人間の様な者は 魔衣達が 寝ている所に 近づいてきた。

(これが 宇宙人か?TVで観たのと そっくりだ!)と 思った瞬間

ガハハハハ 「罠に掛かったな妖獣ハンター ムク、ムク、と 

そのグレーが大きく成りだし 「やはり子供だな!ワハハハハ」

魔衣は すぐに解除フラシュを放った バシ~ュ~体のシビレが解けた。

「オオ~さすがだな!妖獣ハンター」 「お前は何者だ!」

ふふふ 笑いながら  「おれは妖獣フリラ お前の魂をもらうぞ」

フリラの瞳から レザー光線が! ハッ 横の壁を蹴り上げ

後方宙返りから 魔衣がファイャークロス を放つ ドキュ~ン 「なんのこれ位」

軽々と 魔衣のクロスを避けた  「ふふふ 魔衣よ~く窓を見ろ!」

「え!これは」窓の外には 地球が浮かんでいた 「分ったか ここが宇宙である事が」

「まさか そんな事が!」 

ワハハハハハ「お前も魂を抜き取って 我々の人形にしてやる 咲の様にな」

魔衣は咲の方を チラリと観て 「くそ!咲の魂を返せ 化け物!」

「悔しかったら実力で奪い返すんだな!」

「あ、そう!では いくよ化け物」 魔衣の右手から

Gクラッシヤーが 放たれる。 

防御シールドで 防ぐフリラ バシバシ~ 激しい衝撃音が 伝わる 

「どうした魔衣その程度か お前の力は!」  魔衣は 今までの戦いと

何か違う物を 感じていた。(宇宙空間だから 威力が半減してるのか?) 

魔衣の体に 衝撃が走った 妖獣フリラの エァーフックが命中

ブーッ鼻と口から 血を流す魔衣 体制を立て 直しながら

(うん?何か違う ヤッパリおかしい?そうか!)

「分ったよ!フリラ これは現実では無い 仮想現実バーチャルゾーンでしよう」   

「ワハハハさすがだ!お前の言う通り仮想空間だ!

 この世界では 俺様に勝てる 奴などい無いワハハハ」

「アハハハ 妖獣フリラ 一つ肝心な事を 忘れていない!バーチャルの世界なら

 子供の頃から 魔衣は プレステーションの バーチャルゲームの達人だよ!」

「ふふふゲームに負けるのは お前だ!」 フリラの瞳から 再びレザービームが

「オット」 軽々 交わす魔衣  魔衣は戦いながら 

バーチャル空間に 有る現実ゾーンを探した

「これはどうだ?」 妖獣フリラが 仮想空間の背景を変えた。

「こんなの 何でもないよ」

魔衣は 左上にある 空間にミラーボンバーを発射した グワアア~ン 空間の場面が

変わる 「仮想空間を破壊したからね!」   「ク!そこまで見抜いていたか」 

フワフワフワと 現実の世界へ戻る

「さ~これで お前の得意な 空間はなくなったよ!どうするの?」

「魔衣 勝ち誇るのはまだ早いぞ!ふふふ」バシバシ~ 「ウグ~」

背中から 衝撃走りが 振り返ると 花村咲が立っていた「咲?」

「死ね!魔衣」咲がテラノバービームを放つ

「やめて 咲!」一瞬早く 空中に飛んだ 魔衣は 身構えたが・・・

「そうだ!お前のクラスメートを殺す事は 出来まい!ワハハハ咲 魔衣を殺るのだ」

「卑怯な奴!」 魔衣が両手を広げ「ハ~ッ」 クオオ~ン 

「ウオ~こ、これは!」  魔衣の闘気が 全身から噴出し 魔衣と咲を包み込む 

その途端咲が 意識をなくし倒れこむ

「さ~これで咲は取り返したよ!今度は お前が 敗れる番だよ!]

「 棲ざましい 闘気だ!妖獣ハンターが これほどとは 

 ククク!ケラビン兄弟が 敗れた訳が 今 分ったぜ!」 

「駒ケ岳の山の尾根で私達を見ていたのは 妖獣フリラ お前だったのか!」   

「ああ!しかし現実に戦って分ったぜ!伝説の妖獣ハンターが 是ほどの者とは!

 俺が知る限り その闘気と 互角の闘気を 持つ 者は 

 魔獣神殿の 帝王ガイラ様か デスゾーンの 支配者

 妖獣戦士 マイテーアトラス様 位の者!」

フリラは ドッカと腰を卸して 「俺の力では お前には勝てん 殺せ!」

魔衣は「咲も取り戻したし 無抵抗の者を 倒す事など 私には出来ないから 

    二度と 人間に悪さをしないで 自分の世界に 返ったら!」

妖獣フリラはニヤリと笑い

「甘いな 魔衣!これからの戦いでは その優しさが お前の命取りになるだろう!

 命を助けてもらった代わりに お前の自慢の武器 ギャラクシーストームの弱点を 

 教えよう!」 

「え!ギヤラクシーストームに !弱点が有るの?」 驚く魔衣

「ああ!知りたいだろう?」   「う、うん!」魔衣には予想だもつかない

妖獣フリラの 言葉に動揺を隠しきれなかった 静かにフリラは語り始めた 

「魔衣ギヤラクシーを出すとき クロスした腕に ギヤラクシーが集まる

 までの時間が2秒掛かる 連続攻撃の時は この2秒が

 命取りに成るだろう!ギヤラクシーを使う時は よく考えろ!」 

「そんな!・・・」

「ふふふ今回の事は 元々お前と戦う為では無く お前に忠告にきたのさ」

「魔衣の 敵のお前が私に 忠告しに?」

「ああ!俺の力では 最初からお前には勝てない事は 分っている

 が妖獣の中にも 平穏に暮らしたい奴も 居る!」

魔衣は フリラの話を 真剣に聞いていた。

「いいか 確かに お前は強いが まだ半分も パワーを出していない

 いずれ一つづつ 星が光るだろうが!これからの戦いは よほど注意をしないと

 妖獣ハンターの伝説は 幕を閉じてしまう 魔衣先ほど お前が放った 

 闘気を自由に 操る事が出来ないと 今後戦いに勝つ事は 難しいぞ!」 

「え!私の闘気なんか 魔衣の体から出てたの?」

「ふふふ自分の 闘気も分らんとは! まだまだ子供だな!」

「どうすれば闘気を 自由に操れるの?」

「カラスのシバに聞く事だな?」   「え!シバを知っているの?」

妖獣フリラがシバを知っているのに 驚く 魔衣

「ああ!シバが生まれた時 カラスの世界では 大騒ぎであった 力(ホース)を持つ

 カラスが 生まれたからだ!やがてシバは 鳥獣界のリーダに成り 生と死の境界線を

 支配する様に 成ったのさ!いまは お前の指導者だが]」

「ふ~んそんなに 偉いカラス なんだ!」 魔衣はシバの生い立ちを始めて聞いた。

「だから シバがお前を 見つけたときに 普通の人間とは違い パワーを感じ取った 

 それも !けた違いの パワーを 俺も戦ってみて 分ったよお前の 力の

 凄さを シバは お前ならこの世界を 守れると 思い 指導しているのさ!」

「そうか~それで うるさく色々言うのか?」

「だが!これから先は お前にとつて 試練の道に成りそうだ!

 自分の力に溺れるな やがて七つ光が 光り輝く時本当の

 妖獣ハンターの姿を 見るだろう!」

「魔衣に そんな大事な事話していいの?」

「ああ!最初に言った通り 俺は平穏に 暮らしたいだけさ 争いの無い世界を

 望むのは 人間も妖獣も 変わりはしないからさ」

魔衣は言葉も出なかった 「うん!有難う」 そう言うのが やっとの魔衣であった

「では俺は 妖獣の世界に帰るか!」  「フリラ!咲の魂は戻るの?」

「ああ!大丈夫だ30分もすればな!」 魔衣は咲が倒れている方を 見た。

「あばよ!妖獣ハンター」シュルシュル~ 妖獣フリラは 消えてい 行った

「う、うん~ん」 「咲 気が付いた?」

「私どうしたの?」

「こつちが 聞きたいよ~急に倒れちゃうんだもん!貧血かなんかじゃ?ないの」

「そうか~最近寝不足だったから!」

「うん!キットそうだよ 」やれやれ胸を なでおろす魔衣

「夢を見てたみたい」   「咲!結局UFOは来なかったね!」

「うん!私の勘違いかもね?」アハハハ

二人は 大笑いで 大崎を後にした。 ただいま~「早かったね」 「うんまあね!」

「お姉ちゃんおみやげは?」  「イケね~すっかり忘れた~」

「駄目だな~だから彼氏も出来ないんだよ」

「ム、アンタね~私が 持てないと思うの」

「思うよ!全然男には縁の 無い顔してるもんネ~ママ?」  「くそ~」  

「ほらほら喧嘩してないで 早く食事の 支度をしなさい もう!うるさいんだから!

 魔衣が居ない 間少し静かだったのに?」

ママのボヤキが 部屋中に 広がった。  

                      第7話  完

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