ザ・影 第4話 タレント白滝 まりか の場合

第3話はこちらから たい焼きや屋 上田金次郎の場合

某TV スタジオ 青春ドラマ 夕日の家の 撮影真っ只中

「ハーイ スタート!」 

ベテラン 女優片桐が セリフを 飛ばした 

「カット」 

監督が 「片桐さん頼みますよ」

「すみません ど!忘れして ごめんなさ」 

共演者の若者達は 「これで3度目だぜ」「チッ ボケてるじゃ ないのか?」 

影で色々言っていた 

そんな中 主演の白滝は心の中で

(こんな おばさんを使うからだよ 全く 怪我か病気でもして ドラマ降りれば)

監督が 「ハーイ ティク4ね 皆いくよ~スタート」 

3時間後 撮影は何とか 済んだ

お疲れ様~ お疲れ 監督が 白滝まりかに 

「まりかちゃん 悪かったね長い時間」

「監督 何とかして下さいよ 私は超忙しい 体何ですから!」 

キツイ口調で文句を言った

「悪い悪い 片桐さんも昔は イイ女優だったんだが」 

(ふん!年寄りなんか 使うから) 

まりかは 監督の言葉を 無視して控室に入った

化粧台の鏡の前に 座った その時

「お前の 望み叶えても いいぞ」 

何処からともなく 声が聞こえた 「え!誰?」

「俺だよ アンタの影だよ」 

突然の事に 理解できない 

まりか 「え!何、誰?」

「アンタ望みは 片桐とか言う 女優を ドラマから下ろしたい だろう」 

「何これ誰かのイタズラ」

完全に 理解出来ない まりか 「空耳か?」 

TVスタジオ出て タクシーで 次のラジオ局に

その時 白滝まりかの スマホが鳴った 

「もしもし白滝です」

 「まりかちゃんか!」監督からの電話で

「実は 片桐さんが ドラマの収録終わって 

タクシーで自宅に帰る途中 事故に合ったそうだ」

「ええ!そうなんですか?」 

動揺する まりか まさか本当に 事故に合うとは 思っても居なかった 

監督が「事故の前に タクシーのドアガラスに 

まりかちゃんの顔が見えたと 片桐さん言っていたけど」

「そんな~私知りません 関係ないですから」 

その時 影が 「アンタの 望み道理に成ったな」

「ギャ~運転手さん 降ろして~私は 悪くない!」 

叫びながら 夜道を掛けていく 

その後 白滝 まりかは 人気が急降下し 

マスコミからも 忘れられていった。

 第4話 終

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