その頃 旧国会議事堂では 元国民無欲党の 議員達が 何とか政権を 取り戻そうと 議論していた
「正樹元総理 こうなれば 強硬手段に 出るしかないと 思いますが?」
「何か良い案有るのかね?」
正樹が 政調会長の上田を見ながら尋ねた
「 しょせん AIと言っても たかがPCですよ
ウイルスでも ぶち込んでやれば 一コロでないですか?」
幹事長豊永が
「いゃ~AIの フイヤーホールを 破るのは無理ですよ!」
「そうだな バルボンを破壊出来れば と思うが」
その時 正樹のスマホが 鳴り響いた
「もしもし 元総理の正樹だが 誰だ君は?」
「私だよ正樹さん 剣崎だよ」
反対勢力の 剣崎からの電話で有った
「剣崎君か!なんの用かね」
「政権を奪回作戦を 議論しているのかな?」
剣崎に 痛い所つかれ
「君には 関係ないと思うが?」
正樹は 悟られない様に
「切るぞ」
「まぁ 聞いてください 我々も AI政府には
手を焼いているんで この際お互い 協力しませんか?」
剣崎の 思わぬ提案に
「少し待ってくれ 私の一存では 後で連絡する」
「正樹さん 貴方なら 旧自衛隊を 動かせるでしょう」
「何!自衛隊を 馬鹿な!」
スマホ切った
元外務大臣の原田が
「正樹さん 誰からの連絡でしたか?」
「反対勢力の剣崎だ 私に自衛隊を 動かせと言って来た!」
驚く 幹部議員達
原田が
「そんな事したら 国内戦争に成りますよ
AIには ミューウタントの 特殊部隊が有りますからね」
「そうなんだよ アンドロイドに ミュータント
厄介な奴らが AI BIGバルボンに 付いて居るからな~」
一同 大きく溜息をついていた
東京の某マンションの 地下三階の一室
レジスタンスの隠れ家で
リーダーのムサシを 囲んで 作戦会議が開かれていた
イチゴが良い作戦が あると ムサシに告げた
「皆イチゴの話を聞け」
テングが 「イチゴの 超能力は 女子の中では 一番だからな!」
イチゴが照れながら
「アンドロイドを一人 捕まえたら
私が相手の頭の中に ダイブして 情報を抜き出すのは どうかな?」
女リーダーの スイセンが
「いい考えだけど 誰かアンドロイド 捕まえる事出来るの?」
「その役は 俺がやろう」
ベンケイが 口を開いた
「俺なら アンドロイドに変身して
奴を罠に誘い込むから 捕まえればいいと思うが?」
「そうだな AI政府は我々が全員 超能力者と知らないから」
「よし その作戦で行って みるか!」
アンドロイドは 警察隊と 治安部隊に分かれていた
警察隊は 国民の治安を守る為
旧ポリスの 仕事もしていた
「よし 作戦実行だ」
ムサシ、ベンケイ、ミカン、イチゴの
4人は ドロンカーに乗り 横浜中華街に 繰り出した
中華街に降り立った 4人は 徒歩で 町に入った
「相変わらずの人出だな!」
「人混みが多い方が 都合よいから 行くわよ」
商店街の奥に 進んで行くと ポリボックスが有り
中に2人アンドロイド警官が居た
何やら 老人の調書を 取っていた
「イチゴ どっちのアンドロイドが いいかな?」
ベンケイが イチゴに問いかけると
「右のは 頭悪そうかも 左の警官なら ダイブしやすそう」
「よし では俺が 騒ぎを起こすから
その間に あの警官に ダイブしろ いいな!」
ベンケイの言葉に うなずくイチゴ
「いいわよ 初めて」
なんだ~と この女 ふざけるな!
何よ初めから アンタなんか 好きでも無いわ~
バカ女~くそ男~ 派手な 男女の喧嘩が 始まった
なんだ? 何だ? 野次馬も集まりだした
交番のアンドロイド警官も 何事か?と
外に飛び出し 駆けつける
おい!喧嘩は辞めたまえ!
ベンケイと イチゴの 喧嘩の仲裁に入つて来た 警官
その時 警官とイチゴの目があった
次の瞬間 イチゴの意識が 警官の脳内に ダイブした
第2話 終